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カフェスロー代表吉岡が、自身の活動を通して、「本当の豊かさ」を追求する人々や出来事との出会いを綴ります。

沖縄にスローカフェの拠点が



ある日、カフェスローに沖縄からパイナップルの宅急便が届いた。誰だか判別しないうちに、送り主の一行7名がカフェスローに来店。 沖縄北部のやんばるに、カフェスローを設立したいのでぜひ協力してほしいとの依頼だった。

依頼主は、やんばるで無農薬で塩パイン栽培をしている依田さんという若き夫妻。それに沖縄一の内装専門会社の外間社長夫妻らであった。
「『カフェスローへようこそ』、『スローなカフェの作り方』を読んで、やんばるに作りたいカフェのイメージができた、一度現地を見てほしい」と要請され、7月16日から19日まで急遽訪沖した。

やんばるに隣接する東村は、エコツーリズムのメッカとして県外からも観光客が訪れるほど自然がすばらしい。沖縄本島随一のマングローブの林、 さんご礁の海、豊かなやんばるの森などが織り成す自然美がどこまでも広がっている。米軍基地の演習場がなければ世界遺産になっていてもおかしくない地域だ。



その東村の中心に近い場所がスローカフェの候補の建物で、元は二階建てのホテル。その一階を改装して カフェにする計画である。早ければ今年の秋には オープンする予定。内装には沖縄の草である月桃の茎をベールにして積み、これまた沖縄の赤土を塗る。依田さん夫妻は、5htの農地に、パイナップル栽培を中心に、沖縄特産のアグー養豚も手がけている。 農業体験も兼ねたカフェを目指している。

今回の訪沖でうれしかったことは、やんばるにあるカフェやエコツーリズムの関係者の多くの方々がカフェスローの存在を知っていたり、実際に来店した方もいたりしたことである。

このスローカフェの活動が始まれば、沖縄におけるスロームーブメントが広がることが期待される。 また、本土からのスローツアーも盛んになるだろう。



自然食品店「おかげさま市場」プレオープン!



春風の吹く4月3日、カフェスロー横に自然食品店「おかげさま市場」が、産声とあげました。5月22日をグランドオープンとして、地場の有機野菜を中心に魅力ある食材、調味料を少しずつ増やして行きたいと思っています。

始まりにあたって「おかげさま市場」という名前の由来について記したいと思います。
「おかげさま」という言葉には、人や自然に対する感謝の気持ちが込められています。私たちは、お店を開くことで、環境問題が少しでも改善され、人と人とのつながりが少しでも温かいものになることを願っています。

現代人の自然に対する態度は、かつて自然と共に暮らしてきた時代とは大きく変わってきました。特に産業革命以後、「人間は生物の頂点に立つもので、人間のためなら自然に対して何をしても構わない」といわんばかりの傲慢な経済活動が続けられてきました。

江戸時代の医者であり哲学者でもあった三浦梅園は、こんなことを言っています。「経済には、分かち合いの経済と独り占めの経済があるが、本来の経済の語源は、『経世済民』であり、世の中を平和にして人々を救う、という意味を持っている。もうひとつの経済は、独り占めの経済(乾没)である」と言いましたが、現代の経済はまさに独り占め経済が主流になっていると思います。

「自分の会社さえ儲かればいい。自分の国さえよければいい。自分が生きてる時代さえよければいい。そして、人間さえよければいい」といった自己中心で、人間中心の経済が社会に蔓延してきました。そうした態度の行き着いた先が、現在の環境危機であり、人間の危機だと思うのです。

かつての日本には、自然と共に生きる文化がありました。その一例が、大豆の種を3粒ずつ植えていく栽培方法です。3粒ずつ植える理由は、「ひと粒は虫のため、ひと粒は鳥のため、そして、ひと粒は収穫のために」ということでした。

これは、農薬を使って虫や菌を殺し、人間だけが100%得ようとする近代農業のやり方とは違って、虫や鳥とも分かち合い、共に生きていこうとするものです。

私たちは、空気や水や食べ物がなければ生きることができません。それらは、人間の力だけではつくることができません。微生物や動植物などの多様な生物と地球や太陽がなければできません。私たちは、そうした自然の中の一員であり、関係性の中で生かされています。

多くの現代人がどこかに忘れしまった「自然の恵みに対する感謝の気持ち」を思い出させてくれる言葉が「おかげさま」だと私たちは考えています。「おかげさま」には、もちろん、人に対する感謝の気持ちも含まれます。「スロー」という言葉を文化人類学者の辻信一さんは「つながり」と表現しましたが、「おかげさま」という言葉には、人と自然とのつながりや人と人とのつながりを育み、関係性をより良くしていく不思議な力が宿っている気がするのです。

名前に込められた思いをお客様にも知っていただき、「それだったら、こんな商品があるよ」とか、「これは、お店の考え方とずれてない?」とか、あるいは、「もっとこんなお店にしてほしい」といった声をお寄せいただきながら、お客様と共にお店作りを進めて行ければと考えております。
皆様のご来店を、お待ちしております。

おかげさま市場 共同代表
吉岡淳、中村隆市


5/14講演 「カフェをひらくということ」

 

NPO法人アジア太平洋資料センターが主催する「パルク自由学校」という
市民学校があります。1982年から始まり20年以上にわたって開講されて
きました。受講者は述べ6000人を超える、市民講座としては老舗中の老
舗です。

今年の環境・暮らしの学校カテゴリー「コミュニティカフェをつくる!」
コースの第1回にて、代表・吉岡が講師をつとめさせて頂きます。

ご興味ある皆様、ご参加ください。
尚、各回ごとの参加の可否等の詳細は、主催者までご連絡ください。

パルクweb
コース詳細

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「地域」「人」「素材」にこだわった、志あるカフェを開いてみませんか?

いま全国に広がっているコミュニティ・カフェは、環境や福祉、貧困などの問題を解決しながら事業を行なう新たなビジネスモデルとしても注目されています。ノウハウ本やスクールに頼らず、まずは地域にある人やモノ、ネットワークを見つめ直してみましょう。この講座では、特色あるコミュニティカフェを訪問し経験を学ぶとともに、実際に事業計画を立て最後には受講生が「1日カフェ」をオープンします。カフェオーナーへの第一歩を踏み出してみましょう!

■講座の内容
・2010年5月〜2010年12月
・基本的に隔週金曜日19:00-21:00
・全12回/定員30人
・受講料24,000円

■吉岡担当回
・日時:5/14(金)19:00〜21:00
・タイトル:
 カフェを開くということ
 ―最初はみんな素人だった。やりたい思いをカタチにしよう


ご挨拶

 みなさん、日頃からカフェスローをご利用いただき誠にありがとうございます。

おかげさまで、カフェスローは2001年にオープン以来ことしで9年目を迎えます。
「始めたからには10年は」と期待と不安で試行錯誤を続けてきましたが、いつの間にかあと1年で10年を数えるに至りました。これもひとえに皆様方がカフェスローを愛していただいた賜物だと、心から御礼申し上げます。
 
店長を間宮さんにお願いして以来、略歴にもありますようにすっかり外部の仕事が増えまして、「吉岡さんはいないの?」というお尋ねが多くなってしまいました。だからといってカフェスローの仕事と無縁なことをやっているわけではなく、半ば営業活動に出ているようなものです。
 
なるべく週末の金曜日から日曜日は昼間に、平日は夜には顔を出すようにしています。とはいえ、せっかく訪ねてきていただいてもお目にかかれないことがあるのは心苦しいばかりです。ぜひ気軽にご連絡なり、店内にいるときはお声をかけていただければ幸いです。
 
そこで、カフェスローおよび全国のスローカフェの近況やグッドニュースなどをブログを通してお知らせしたいと考え、この度「吉岡淳ブログ〜スローなカフェのつくりかた」を開設させていただくことになりました。また、講演などの予定もお知らせしたいと思います。
ご笑読いただければ幸いです。

吉岡淳

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吉岡 淳 (よしおか あつし)
(有)カフェスロー代表取締役。30年間にわたるユネスコ運動を経て、2001年東京都府中市にスロー・ムーブメントの拠点となる「カフェスロー」をオープン。以後、「スローカフェ」の普及と人材育成にとりくむ。大学やカルチャーセンターでは、「環境教育」、「平和教育」、「人権論」、「NPO論」、「ユネスコ世界遺産」などの講師をつとめている。 

■講演・講師の依頼はカフェスローまでお願いします。
 アドレス:cafeslow@h4.dion.ne.jp



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