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カフェスロー代表吉岡が、自身の活動を通して、「本当の豊かさ」を追求する人々や出来事との出会いを綴ります。

「スローライフを追求する」〜MUJIキャラバン−日本全国の良い暮らしを探す旅


皆様に賛同、共感頂き、そして支えられ、この5月で12周年を迎えます。
ありがとうございます。


先日、MUJIキャラバン〜日本全国の良い暮らしを探す旅〜にて、「スローライフを追求する」と題して取材頂き、カフェスロー代表吉岡が、前職の日本ユネスコ協会のときの想いや市長選に出馬したときのことはじめ、いろいろお話させて頂きました。

今、世の中に情報はあふれていますが本当に欲しい情報は探さないと得られません。2割以上の人が意思すれば世界は変わると言われますが、自然、人、物の有機的な暮らしの実現のため、その2割の方々との出会いの場でもあるカフェスロー。

「 スローとは、遅さという時間の概念だけではなく、
  自然や人・地域とのつながりを取り戻すという意味です。
  カフェはいわば手段で、ここからどれだけ情報を発信できるかでしょう 」

「 オープンしてから13年目。ようやく周りに認知されてきたところです。多店舗展開ではなく、"続けること"が大事。ここがつぶれたら『スロームーブメントはそんなものか』といわれてしまいますから。Small is beautiful. 奇をてらうことをやるよりも、人々が求めているものの半歩先を行くことを大切にしたいですね 」



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◇MUJIキャラバンwebサイト 
「スローライフを追求する」2013年04月22日 こちら
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自然食品店「おかげさま市場」プレオープン!



春風の吹く4月3日、カフェスロー横に自然食品店「おかげさま市場」が、産声とあげました。5月22日をグランドオープンとして、地場の有機野菜を中心に魅力ある食材、調味料を少しずつ増やして行きたいと思っています。

始まりにあたって「おかげさま市場」という名前の由来について記したいと思います。
「おかげさま」という言葉には、人や自然に対する感謝の気持ちが込められています。私たちは、お店を開くことで、環境問題が少しでも改善され、人と人とのつながりが少しでも温かいものになることを願っています。

現代人の自然に対する態度は、かつて自然と共に暮らしてきた時代とは大きく変わってきました。特に産業革命以後、「人間は生物の頂点に立つもので、人間のためなら自然に対して何をしても構わない」といわんばかりの傲慢な経済活動が続けられてきました。

江戸時代の医者であり哲学者でもあった三浦梅園は、こんなことを言っています。「経済には、分かち合いの経済と独り占めの経済があるが、本来の経済の語源は、『経世済民』であり、世の中を平和にして人々を救う、という意味を持っている。もうひとつの経済は、独り占めの経済(乾没)である」と言いましたが、現代の経済はまさに独り占め経済が主流になっていると思います。

「自分の会社さえ儲かればいい。自分の国さえよければいい。自分が生きてる時代さえよければいい。そして、人間さえよければいい」といった自己中心で、人間中心の経済が社会に蔓延してきました。そうした態度の行き着いた先が、現在の環境危機であり、人間の危機だと思うのです。

かつての日本には、自然と共に生きる文化がありました。その一例が、大豆の種を3粒ずつ植えていく栽培方法です。3粒ずつ植える理由は、「ひと粒は虫のため、ひと粒は鳥のため、そして、ひと粒は収穫のために」ということでした。

これは、農薬を使って虫や菌を殺し、人間だけが100%得ようとする近代農業のやり方とは違って、虫や鳥とも分かち合い、共に生きていこうとするものです。

私たちは、空気や水や食べ物がなければ生きることができません。それらは、人間の力だけではつくることができません。微生物や動植物などの多様な生物と地球や太陽がなければできません。私たちは、そうした自然の中の一員であり、関係性の中で生かされています。

多くの現代人がどこかに忘れしまった「自然の恵みに対する感謝の気持ち」を思い出させてくれる言葉が「おかげさま」だと私たちは考えています。「おかげさま」には、もちろん、人に対する感謝の気持ちも含まれます。「スロー」という言葉を文化人類学者の辻信一さんは「つながり」と表現しましたが、「おかげさま」という言葉には、人と自然とのつながりや人と人とのつながりを育み、関係性をより良くしていく不思議な力が宿っている気がするのです。

名前に込められた思いをお客様にも知っていただき、「それだったら、こんな商品があるよ」とか、「これは、お店の考え方とずれてない?」とか、あるいは、「もっとこんなお店にしてほしい」といった声をお寄せいただきながら、お客様と共にお店作りを進めて行ければと考えております。
皆様のご来店を、お待ちしております。

おかげさま市場 共同代表
吉岡淳、中村隆市


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